忘却の扉を開く銀の鍵つめたし 内藤吐天
早朝、近所のベーカリーへパンの製造のお手伝いに行く時、まだ、寝ている家族をなるべく起さないように、そっと家のドアをしめて静かに鍵をかけます。今朝はその鍵が冷たくて、マフラーを取りに戻り、羽織ってから出かけました。
内と外の境界線のように鍵を持つやいなや気持ちと表情がポンと切り替わります。熱めのシャワーを浴び、すっきり目覚めているようで、案外とぼんやりしている感じ。用心用心。
早朝、近所のベーカリーへパンの製造のお手伝いに行く時、まだ、寝ている家族をなるべく起さないように、そっと家のドアをしめて静かに鍵をかけます。今朝はその鍵が冷たくて、マフラーを取りに戻り、羽織ってから出かけました。
内と外の境界線のように鍵を持つやいなや気持ちと表情がポンと切り替わります。熱めのシャワーを浴び、すっきり目覚めているようで、案外とぼんやりしている感じ。用心用心。