猫と歳時記と水泳と

I keep a diary.

秋の蚊のよろよろと来て人を刺す 正岡子規

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秋晴れの日曜日。昼間は暑くなりましたが風はすっかり秋の気配です。空気が澄んでいるのか、空の青さが際立ちお絵描きのような雲がぷかりぷかりと漂っていました。入道雲もまだ下の方に見えていましたが、秋の空らしく雲の形態が変わってきたように思います。

今日は早朝から、近所のベーカリーにパン製造のお手伝いの仕事。帰宅後、伯母の病院へお見舞いへ行きました。午後はしばし、庭で猫達とのんびり過ごせました。秋の日向で秋の光を浴びて、猫達は気持ち良さそう。猫のおかげで気持ちが和らぎ優しくなれます。

ぱくり喰ふ芋栗南瓜甘くなり  

秋気澄む雲おもしろき絵のような  夕起

 

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介護に疲れたり、もっと自分が楽しむ時間をほしいと思ったり、言葉の勉強をしたいと気持ちを焦らせたり、以前のように手を肥やし技術をものにしたいと冷や汗をかいたり…。ふと気がつくと、またこの詩。

 

 

初心消えかかるのを暮らしのせいにはするな
そもそもがひよわな志しにすぎなかった


駄目なことの一切を時代のせいにはするな
わずかに光る尊厳の放棄


自分の感受性くらい自分で守れ
ばかものよ

 


茨木のり子『自分の感受性くらい』)

 

 

 

  

 

 

 

 


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