薫風やわれに遊べと眠り猫 野中久美子
茶虎猫みみ助の弟分の銀之助はお腹が真っ白です。仰向けに寝ていると、白猫かと思うほど。三毛猫のように見えていた黒い毛(汚れ?)が消えて(どこへ?)すっかり白い毛の多い茶虎猫になりました。
銀之助はずーっと前から我家の猫だったかのような振る舞いをするので、その仕草が、生意気に見えてすごく可愛いです。
河原で私が一目惚れした先輩猫のみみ助は、相変わらず「イケにゃん」で、めっちゃかっこいいです。それにものすごく後輩思いで、日々「育にゃん」に励んでくれています。
銀之助がみみ助の真似をするのが面白いらしく、銀之助をトイレに連れて行ったり、ボール遊びを教えたり、階段の上り下りを指導したりしています。
仔猫がいると家事が何もできないくらいじゃれつかれて、遊んであげなくてはならないはずなのに、その手間をみみ助がすっかり補ってくれています。
みみ助が銀之助のようなチビ猫の頃、みみ助をじゃらすのが楽しくて、自分の手が傷だらけになっていたのを思い出します。
銀之助の手の爪も今はとても小さくて突き刺さる細さなのですが、今回はみみ助が遊び相手をしてくれるので、こちらの手にじゃれつくことがほとんどなく、ひっかき傷は一つ二つ。
ちょっと寂しいような、でも痛くない方が良いのでとても助かっています。
「頑張れ!育にゃんみみ助」って感じです。
朝、起床してベットに座ると、一緒に寝ていたみみ助が「起きちゃダメ!」と言いたげに膝に乗り脚を「押さえ込み」に来ます。
早朝の近所の石窯パン屋さんへのお手伝いに行く時間帯は、家族や辺りがまだ寝静まっているので、仕事へ行かせたくないと言わんばかりです。
最近は、仔猫の銀之助がその「みみ助の押さえ込み」の真似をして、二匹で寝ぼけ眼の私の膝の上に乗ってきます。
起きるだけでもせーいっぱい努力しているのに、二匹にこんなことをされたら、もう…。
可愛い猫たちを膝から床へ下ろし、ベットから立ち上がる時には、「すぐに帰ってくるからね」と声をかけ、帰宅したら猫と昼寝するぞ!と思いながら、必死で支度に取り掛かります。
その石窯パン屋さんのあるバラ園が花盛り、見頃ですよ。