人の世をやさしと思ふ花菜漬 後藤比奈夫
桜の開花宣言が出ましたが、今年も例年のようにまだ寒さが残っています。
花冷えが続いて、桜の花が開くのがとてもゆっくりです。空模様も、桜の季節らしく花曇りで、雲が多く時々雨の降るような日が多いですね。昨日までは、冬のように冷えていましたが、今日は陽があたるとポカポカと春らしく、半袖のシャツでも着たいくらいに暖かい時間帯もありました。
春は苦みの野菜が美味しいので、菜の花をおひたしにして頂こうと、地元の直売所で新鮮なものを購入したのに、なか一日ほど、放っておいたら、花の蕾が咲いてしまいました。(よくあることだけど、)やけに黄色い菜の花が可愛いので、アイスペールに活けてしばし鑑賞。「写真でも撮ったら?」と言われ、明るいところへ持っていき、スマホを構えたら、茶虎猫のみみ助君にみつかってしまいました。
みみ助の好奇心にせっかく活けた菜の花はすぐに噛みつかれ、葉は何枚か食べられる羽目になりました。
その後、みみ助はすぐに菜の花に飽きて、別のおもちゃで遊びだしてくれたので、今夜の食卓には、無事に花の咲いた菜の花の辛子醤油和えが加わりそうです。
我が家の小さな庭も春らしくなってきました。
毎年咲いてくれる、宿根草がひっそりと咲いていたり、一雨ごとに大きくなったりするのを見るのがたのしい季節です。
野菜の直売所のかたわらで安価になっている花の苗を、食料の買い出しのついでに一つ二つと買い足して、その都度、みみ助君と一緒にちょこっと庭へ出て、苗を植えるのを楽しんでいます。
最近、みみ助君はとってもお利口で「お家に入るよ」というと、さっさと部屋へ戻ってくれるようになりました。
親ばかとしては、自慢したいところです。ふふふっ(^^♪
黒猫クーちゃんも協力的で、みみ助と庭にゐるときは、一緒に傍にいてくれます。みみ助が裏の遊歩道へ出ようとするときには、威嚇して道へ出ないようにしたり、庭から出ようとするのを知らせてくれたりします。猫にとって危ないところを知っている先輩猫のクーちゃんとしては、チョロチョロするちび助はまだまだ危なっかしい感じがするようです。