猫と歳時記と水泳と

I keep a diary.

籠枕くぢらの夢を見るとせむ 正木ゆう子

 

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晴れたり曇ったり、突然のにわか雨などなど、不安定な天気が続いています。

湿度が高いので、湿気嫌いの家族はご機嫌斜め。些細なことで不平や不満が出るらしく八つ当たりをされることしばしば。食事の用意を「ちゃっちゃと」済ませ、様子をみて、束の間、図書館へ逃避します。

静かな図書館で本を読むと、気分転換になって元気になれます。時間がある時は、帰り道にある市民プールへ寄って少し泳ぐ。嫌なことはさらりと忘れてストレス解消。近所に自分の時間を楽しめる場所があって「良いなぁこの辺」とつくづく思うこの頃です。

 

児童書のコーナーで読んだ本 

だれかさん

だれかさん

 

 切り絵の絵本。黒猫が昼寝をしていたら、ネズミが猫のおなかに寄りかかり寝てしまい、目覚めた猫が、寝ているネズミが可愛くて、首を長くして待っていたら、ネズミが起きて驚いて、でも、優しそうな猫に歌を歌ってあげたら、猫もネズミに歌を歌って、二人は、ふふふっと笑い、友達になれたというお話。

切り絵のデッサンが素晴らしい!

我が家の黒猫クッチの切り絵を作って、額に入れ、壁に飾ろうと思い立ち、100円ショップで色画用紙と額を買って帰ってきました。(^^;)影響力のある絵本です。

 

 

 

かぐやのかご (こころのつばさシリーズ)

かぐやのかご (こころのつばさシリーズ)

 

 小学生の課題図書。主人公の女の子は、自分の隣にいた友達のおならを自分のせいにされて、悔し泣きをするために通った森で、近所のかご作りのおばあちゃんと出会います。かご作り名人のおばあちゃんから竹林で光る竹を見た話を聞いたり、身代わり役の話を聞いたりしているうちに、からかわれた事などどうでもよくなり、元気になってしまうというお話。何気ない日常のささやかな出来事や出会いが、子供の感性と想像力で特別なわくわく感に変わって行く様子ところがとても面白い。

竹藪で見つかるかもしれないピンク色の縞模様のある金色に光る小さな蛹。見つけてみたいと思いました。

 

 

 

お話きかせてクリストフ (文研ブックランド)

お話きかせてクリストフ (文研ブックランド)

  • 作者: ニキコーンウェル,中山成子,Nicki Cornwell,渋谷弘子
  • 出版社/メーカー: 文研出版
  • 発売日: 2014/08/01
  • メディア: 単行本
  • この商品を含むブログを見る
 

 ルワンダの内戦から逃れてイギリスの学校へ転向してきたクリストフ。お話を聞くのは大好きなのに、文字は読めない。美人で優しい担任の先生が読んでくれる本は、先生の口から文字がポタポタ落ちてくるようで、全然イメージがわかない。お話は言葉を散りばめるものじゃない!先生は間違っている!と思ってしまったから、なかなか本を読めるようにならなかった。ある日、クリストフが経験した内戦の話をクラスの友達の前ですることになり、臨場感たっぷりのクリストフの話にクラスの子供たちがとても驚き、大喜び!子供たちは自分の経験をまるで見えるかのようにお話しする楽しさを知ることになります。クリストフもたくさんの人に自分の話を聞いてもらいたいと思うようになり、本を通してお話が広まることもわかり、本を読めるようになるというお話。

内戦の理不尽さや避難して異国へ移住した子供のことを考えさせる良書です。

 

 

高校野球陸上競技でアフリカから移住した2世の子供たちが活躍している姿を目にすると、この本を思い出します。難しいことだと思いますが、なるべく多くの子供たちが安全は場所で暮らせるようになってほしいです。

 

 

 

 

 

 

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