緑陰のまぶたの重さ幹に凭り 大高翔
叔母の新盆。菩提寺へお墓お参りに行きました。
道路が混まないようにまだ暗いうちに自宅を出発。土曜日の早朝にしては車の数が多く、夏休みシーズン前の人の出が感じられる中央高速道路をひた走り、富士川の流れる祖父の故郷へ到着。
此処の処、梅雨らしい天気が続き、自宅辺りでは足場が心配なほどの大粒の雨が降っていましたが、お寺につく頃には雨は上がり明るい曇り空になりました。
お寺の本堂で読経の後、親族で山を登り、お墓参り。雨が止んでいても、山道はぬかるんでいて、登りも下りも恐々と慎重に歩く感じでした。
お参りを済ませてから、近くに在る和紙の里へ行き、軽く食事。
富士川道の駅で地元の農作物を買って、少し休憩をしてから帰路へつきました。
李や桃がたくさん実り、緑が深くその色彩が豊かさを醸し、遠くの山々にかかる雨雲はまるで墨絵のよう、近くの芳醇な色彩と遠くのモノトーンの風景が織りなす景色。
曇り空ならではの独特の光の演出が、美しさのエッセンスになっていました。
線香と草刈り匂ふ墓の坂 夕起
新盆の お墓参りを済ませ、梅雨あけを待ってゐます。
今週のお題「夏支度」