白猫のどさと倒るる夏座敷 藤木魚酔
チビ猫の銀之助も、やっと落ち着いて昼寝をするようになりました。
みみ助と遊び疲れてソファーでうとうとしたり、初夏の涼しい風にあたりながら、白いお腹を出してぐっすり眠ったりしています。
うちの子らしくなってとてもうれしいです。
そしてみみ助と、ものすごく仲良しで始終一緒に遊んでいます。
みみ助は黒猫のクーちゃんには相手にされないので、懐っこくうれしそうに後をついてくる銀之助が可愛らしく思えるようで、いつも良き遊び相手になってくれます。
みみ助が銀之助にボール遊びの手解きをして、銀之助もボールのパスが上手くなりました。
銀之助の小さい体を最大限に活かした超ハイスピードのボール転がしにさすがのみみ助も疲れることがあるようで、銀之助をそっと残して二階の寝室に隠れることもあります。
しばらくすると
銀之助が鳴きながらみみ助を探しまわり、銀之助の声に我慢できなくなったみみ助が「グルルニャーン(ここだよ)」と声を出し、銀之助が下の階から飛んできて、うれしそうにまた、じゃれあいが始まります。
今日は初夏らしい陽気で、朝からからりと晴れて気持ちの良い休日です。
洗濯ものが良く乾いたので、これからもう一回洗濯機を回して、家族の着るものを干してぱりぱりに乾かしたいと思います。
緑陰の寝姿眩し白い猫 みみ助
薫風やわれに遊べと眠り猫 野中久美子
茶虎猫みみ助の弟分の銀之助はお腹が真っ白です。仰向けに寝ていると、白猫かと思うほど。三毛猫のように見えていた黒い毛(汚れ?)が消えて(どこへ?)すっかり白い毛の多い茶虎猫になりました。
銀之助はずーっと前から我家の猫だったかのような振る舞いをするので、その仕草が、生意気に見えてすごく可愛いです。
河原で私が一目惚れした先輩猫のみみ助は、相変わらず「イケにゃん」で、めっちゃかっこいいです。それにものすごく後輩思いで、日々「育にゃん」に励んでくれています。
銀之助がみみ助の真似をするのが面白いらしく、銀之助をトイレに連れて行ったり、ボール遊びを教えたり、階段の上り下りを指導したりしています。
仔猫がいると家事が何もできないくらいじゃれつかれて、遊んであげなくてはならないはずなのに、その手間をみみ助がすっかり補ってくれています。
みみ助が銀之助のようなチビ猫の頃、みみ助をじゃらすのが楽しくて、自分の手が傷だらけになっていたのを思い出します。
銀之助の手の爪も今はとても小さくて突き刺さる細さなのですが、今回はみみ助が遊び相手をしてくれるので、こちらの手にじゃれつくことがほとんどなく、ひっかき傷は一つ二つ。
ちょっと寂しいような、でも痛くない方が良いのでとても助かっています。
「頑張れ!育にゃんみみ助」って感じです。
朝、起床してベットに座ると、一緒に寝ていたみみ助が「起きちゃダメ!」と言いたげに膝に乗り脚を「押さえ込み」に来ます。
早朝の近所の石窯パン屋さんへのお手伝いに行く時間帯は、家族や辺りがまだ寝静まっているので、仕事へ行かせたくないと言わんばかりです。
最近は、仔猫の銀之助がその「みみ助の押さえ込み」の真似をして、二匹で寝ぼけ眼の私の膝の上に乗ってきます。
起きるだけでもせーいっぱい努力しているのに、二匹にこんなことをされたら、もう…。
可愛い猫たちを膝から床へ下ろし、ベットから立ち上がる時には、「すぐに帰ってくるからね」と声をかけ、帰宅したら猫と昼寝するぞ!と思いながら、必死で支度に取り掛かります。
その石窯パン屋さんのあるバラ園が花盛り、見頃ですよ。